キャメルクラッチ(ラクダ固め・カバージョ)

キャメル・クラッチ

うつ伏せにダウンした相手にまたがって背骨を極める技。

ラーメンマンの得意技としても有名。

アゴをロックした両手を後ろに引いたまま、反った背筋に腰を深く落として体重を預けたまま、アゴを後ろにグイグイ引き、胴体に強度のしなりを加え攻める。

ちなみに、相手の尻にまたがり反らせて行く選手もいるが、
それはストレッチ技になるっぽいが、つなぎ程度の痛め技という感じがする。
ガッチリ極めるには背中にまたがるイメージになる。

Caballo1

前後に弾みを付けたりしていく。
脱出しにくい様に両腕をロックして締め上げるケースが多い。


タッグ戦では、パートナーが開いた土手っ腹めがけて蹴りを放つという連携も見かける。

逆エビ固めと違い、頭側から決めるこの技はロープに逃れられにくいと言うメリットもあり、
両腕も征しているため、綺麗なフィニッシュになりやすい。
(目の前にロープがあったとしても、両腕さえ固めておけば、きれいなフィニッシュになりやすい。)


~技名の由来~
背にまたがりアゴに手かけて締め上げている姿が、ラクダや馬の背中にまたがって口にかけた手綱を後に引いて征してる様に見えるため、キャメル・クラッチ(ラクダ固め)と呼ばれる。
メキシコでは馬の事をカバージョ(Caballo)と呼ぶため、それが技名になっている。
Llave de a Caballoとか。

ルチャリブレではフィニッシュとして良く見られる。



サント式カバージョは、地面に伸びた両足と持ち上げられた上半身の角度が90度近くなる事もある。

垂直に反った背面に全ウェイトをかけるエル・サントの決め方は芸術的。

Kra1

上体が逆シャチホコ並に持ち上がり、やられてる側の顔面が真上を向く事もしばしば。
強力に反らせたまま、口枷のように鼻と口に両手をかける選手もいる。


 

-参考-

カベルナリア

ルチャリブレでキャメルクラッチ(カバージョ)を耐えしのぐ相手には、更に上体を後ろに反り上げて反りを強化して締め上げるケースも。

ロックされた両ヒザ裏が特徴。
立てた杭(ヒザ)に背筋を乗せたまま
引き手をアゴにかけて更に伸ばして行く。

Cavernariacol1 

仰向けにしたキャメルクラッチという感じで背中に杭を打ち立てられた姿勢になり、ほとんどブリッジに近い。
ルチャリブレでは、リング中央でキャメルクラッチとカベルナリアの共演も。

Sucrossarmcavernaria

カベルナリアもロープブレイクが出来ない技なのでじっくり絞り系。
柔軟な選手はカベルナリアもエグい角度になるため、それを耐え続ける事(静)とレフェリーの派手な問い掛けオーバーアクション(動)との兼ね合いで観客を沸かせるシーンの役になりやすい。

リングの上で固まったポーズで耐える技というのは、周囲でレフェリーが派手に問い掛ける動きをする事で、技自体を引き立てる効果がある。

技解説(プロレス、格闘技)一覧